就労移行支援に通ってわかったこと

コラム

この記事は、以前のブログに掲載していたものです

まず、就労移行支援とは何なのかはこちらの記事を見てください

実際に1年ほど通ってよかった点・悪かった点を書いていこうと思います
あくまでも通ってきた(フロンティアリンク・キャリアセンター)についてなので、他の事業所では全く異なる評価になるということをご理解ください!

まず、通って良かったかと聞かれると、良かったと思います
ただ、不満点が無いというわけではありません。気になった点も多かったです

長所・短所

良かった点

・手に職を持てる学習を行えた点
・オンラインでの実習に対応しており、通所とそこまで大差なく学習できる点

気になった点

・人が多かったからか、対応が追いついていない部分が多かった点
・講義形式のカリキュラムが少ない点
・メンバーとのコミュニケーションがとりづらい環境

補足・まとめ

まずは良かった点から書きますと、親会社の「フロンティアリンク」で講義が行われている講義内容の一部が実質無料で受けられます。定番のオフィスソフトをはじめ、PhotoshopなどのAdobe製品、HTMLやPHPなどのプログラミング講習をビデオ形式で学習できるので、これらの知識をつけて資格を取得する・作品を作って就職活動に役立てることが可能です!
また、正式に通所が決まった場合、PCを貸し出してくれるため、家からオンラインでこれらの講義を受けられます。コロナ禍で家から出たくない人も安心して受けられるのは大きな長所です
この2点については、IT系の会社の入社を希望している人にとって大きなメリットになるのではないかと思います

気になった点は、職員の人数の関係からか、対応が追いついていないような印象を受けました
オンラインでは、関連会社の方を加えてサポートしてくれますが、事業所の職員の人が別の拠点に移動という形でいなくなってしまう場合がありました。ちょっと残念な点です
また、講義形式のカリキュラムも他の就労移行支援に比べると弱い印象です。まだ開設されてそこまで経過していないのもあるとは思いますが、ノウハウがそこまで蓄積されていないのもあるのでしょうか
コミュニケーションについても、一人で黙々と自習するタイプの訓練という形のため他の事業所ほど重視されていない印象です。交流を行いたい人には少し不向きかもしれません

また、プログラムに関しては、どうしても向き不向きがはっきりと分かれやすいです
当然自分で解決が難しいこともあるかと思います。その際に講師の方に質問をする必要があるわけですが、自分から調べたり質問ができないと厳しいでしょう(プログラムに限った話ではなく、業務全般に言えることではありますが・・・)
そういったことができない人、あるいは自分がやりたいことが分からない人には厳しいです。インターンがありいろんな企業で実習することができる就労移行支援を選んだ方がいいと思います

強みはなんといってもIT系の講義が充実していることです!
IT系の会社で働きたい人、PCメインの事務職に就きたい人にはかなり向いていると思います
ただ、あまりPCを使ったことのない人、何をしていいのかわからない人には難しいかもしれません。体験が可能なので、まずは自分に合うかどうかを見てから通うかどうかを決めましょう

向いている人

IT系の企業で働きたい人、将来フリーランスを目指したい人
事務系関連の資格(MOSなど)を取得したい人
自分のやりたいことがある程度固まっている人

向いていない人

PCを使った仕事に抵抗がある人
自分のやりたいことが分からない人
自分の特性があまりわかっていない人

就労移行に通うことになった経緯について

私は、前職であまりいい思いをしませんでした
仕事では失敗をする、不条理に怒られることが多かったです

本来、現場作業そのものが苦手でした
調査するだけならまだしも、現場で重要なことをやっており、高所作業・狭い場所での作業が多い、車で2時間くらいの距離の現場まで日帰りで通うなど、仕事の環境は決していいものではありませんでした
当然ミスをするとその後の作業に影響が出ます。非常に重要な仕事なのです

本業はまた別のものすが、現場・仕事を覚える意味合いでこういった仕事をしておりました
自分としても仕方ないことだと思い、承諾しました
しかし、この仕事はニーズが非常に高いため、その会社自体良い評価を頂いているらしいのでどうしてもその仕事の比率が高くなります

夏くらいに限界がきて「私の取扱説明書」を提出するも、(中身自体はしっかりと読んでもらいましたが)仕事が変わることはありませんでした・・・
それから、私が原因の部分もありますが、失敗が続いてしまい退職という道を選びました
(退職代行を利用しました。詳しくは別記事に書こうと思います)

そのため、次の転職に関しては、入社する前にしっかりと準備をした方がいいと結論づけました
ネットで調べたところ、発達障害で苦しんでいる人が「就労移行支援」というところに通っているという記事を見つけました。これが始まりでした

「りたりこワークス」の体験

実は退職を決める前から、空いてる時に見学に行ってました
そこの担当の方に、上記の件を伝えて別日に体験に行けることになりました

講義形式で、自己管理についてだったと思います
講義の参加自体は自由で、PCを借りてオフィスの自習をする人もいれば本を読んでいる人もいました
相談事があれば、職員の方に言えば時間を取って話してくれます。皆さんすごい親切な方でした
利用者は10〜20代くらいの人が多かったです。症状もそれぞれでいろんな方が来られていました

年末年始には、懐かしい「書き初め」もあった記憶があります
皆さん和気藹々と取り組んでおられたのが印象でした

ちなみに、一番有名どころであるためか、通所希望者が多く順番待ちでした・・・
職業が決まる、あるいは期間満了で「卒業」する人が出て枠が空けば枠が空く、といった感じです。私も通所したかったのですが、2〜3ヶ月まちだと言われて断念せざるを得ませんでした
ちなみに、順番待ちの間も「体験」として通い続けることはできました。しかしその間は交通費などの補助は出ないので注意です

その後・・・

同時期に某ビジネス系YouTuberがプログラミングスクールを推していたので、一度問い合わせることにしました
調べてみると、IT系の待遇は昔に比べるとだいぶ緩和されているとか。昔は「IT土方」と呼ばれるくらい激務の業界であり、ブラック企業の温床でした

話を戻して、実家から比較的近いところでも就労移行支援事業所があることを知り、そちらも体験させてもらうことにしました。いわゆる地域密着型で発達障害に特化している事業所とのことです

仕事は、軽作業をしながら他の人とコミュニケーションをとるようなスタイル、いわゆる実習に近い形で行われておりました。どちらかというよりは仕事に就けるためのリハビリをしているような印象でした
りたりこさんとは違い、比較的年齢層の高い方が来られておりました。直接話をしたわけではありませんが、おそらく過去に仕事をしてきて、私のように退職された方だと思われます

利用者は3名ほどで、職員の方は私をきめ細かく見てくれていたようです
3日体験予定でしたが、私事で2日のみでしたが、短期間で私についての資料を書いてくれました!
自分の特性が今ひとつわかっていない人には良い支援所だとは思います。人が少ない分1人あたりのサポートは手厚いのがメリットですね

しかし、その時にはプログラムをしていきたいという気持ちが強く、自分に合わないと判断し正式利用はしませんでした

フロンティアリンクへ・・・

3つ目はとある方より話を伺った、フロンティアリンク・キャリアセンターです
詳細については上記に書いたとおりで、プログラミングスクールに近い講義を行えるとのことで体験に行きました

説明を受け、まずはHTML講座から受けました
HTMLに関しては、学生時代に結構やっていたので割とすっ飛ばしてやっていました(笑)
ただ、DIVタグについてはほとんど使ってなかったので改めて勉強になりましたね

合計3つの就労移行支援に体験で入ってみて、自分に一番あうと思ったのでお世話になることを決意しました!
オンラインでの訓練が柔軟に行えるのが一番のメリットでした。遠方から通っていたのでオンラインで受講できるのはありがたいことでした

最初の2週間くらいでHTML5・CSS・JavaScript・PHPと講義を終え、課題に取り組みました
大体は独学か専門学校で知識を得ているものがあるので、スラスラと終わってしまいました。課題はそこそこ手応えがあったと思います
※講義は、e-ラーニング形式であり、進むスピードに関しては個人差があります。ざっくりと理解した上で進めるのも、何度も復習しながらゆっくり進むのも個人の自由です

その後、いくつかの作品を作成しました
プログラミングスクールに通っている人も、一通り学習してからポートフォリオという形で作品を作るのですが、それと同じです。現在プログラミングスクールが多くでき、作品を完成させて就職活動をしているライバルがわんさかいるのです

職業訓練も同じことが言えますが、いくら実戦形式とは言え実務経験にはカウントされません
会社としては当然実務経験を積んでいる人を望む会社が多いわけです。仕方のないことですが・・・
そのため、就職活動はほとんど書類すら通らず(履歴書すら見られていない会社も結構あった)、実際面接に行っても全く通りませんでした・・・

現在コロナ禍でIT系の求人に殺到している、そもそも応募人数を絞っている会社が多いため就職活動はかなり大変です
IT系の求人はなぜか都心部、特に東京に集中しているのが日本のIT企業です。そのためプログラミングスクールも東京を拠点にしているところが圧倒的に多いのです。就労移行支援に限らずですが、現在(2021年2月現在)就職活動をしている人は確実に苦戦するのを覚悟しておいてください

少しずつ作品を作っては就職活動をしていましたが、夏頃にモチベーションがガクッと下がった時期がありました
就職活動をしてもなかなか決まらず、一種の自暴自棄に陥っていました・・・
こういう時に同じくらいの実力の人がいるとモチベが上がるとは思います。一緒に切磋琢磨しあったりプログラムのソースをお互いに見せあって意見交換できれば違ったのかもしれません
結局4作品くらい作りましたが、後から思うと1作品の精度を上げた方がいい気がしました

結果として、プログラミングの勉強自体は就職に結びつかなかったけど、自分の可能性を見出す良いきっかけにはなったと思います
勉強して、現在のプログラム業界の状況を知ることができ、またWeb系であれば独立のハードルはそこまで高くないので将来役立てたいと考えております

終盤の方は、当初の目的の1つである「自分の取扱説明書」の作成、「名刺」の作成を行いました
取扱説明書は、同時進行で地元の支援センターの方の協力で打ち合わせに行き、それをイラストレーターで作成しました
イラストレーターもカリキュラムに入っており、申請すれば使わせていただけます。もちろん、講義もあるので学習も可能です!
こちらについても別記事で書こうと思っています

プログラミングスクールも同じですが、流れとしては

プログラム言語の学習をする(1〜2ヶ月)
実践さながらの課題を取り組む(2〜3ヶ月)
自分の作品を完成する。同時進行で就職活動を行う

このような流れです。就労移行支援の場合、これにプラスアルファしてフォローなどが入る形です
最終目標はどちらも「就職」です。職業訓練のも合わせてそれぞれ比較している記事をまた書こうと思っています!

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